address |
浜松町店:〒105-0013 東京都港区浜松町2-13-12ライズウェルビル1F 神田店:〒103-0022 東京都中央区日本橋室町4-2-3 石川ビル 五反田店:〒141-0031 東京都品川区西五反田2-7-8誠實(せいじつ)ビル9F |
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access |
浜松町店:JR浜松町駅南口改札から金杉橋出口を出て直進 神田店:神田駅南口スクランブル交差点を渡り、薬局を左手にそのまま直進 五反田店:JR五反田駅西口改札より徒歩1分 |
website | http://www.devilcraft.jp/ |
business hours |
ホームページよりチェック! |
※各SNSではここで紹介しきれなかった写真もいっぱいアップしてますので是非チェックしてみて下さい!
アメリカのクラフトビールの最新情報も随時更新しています!
今回は江戸の町、東京から3人のアメリカ人が始めたブルワリーをご紹介!
(※取材したのは2016年7月)
クラフトビール好きの友人の紹介で、運良く設立者の1人であるMikeさんとアポイントを取ることができました。
ほんと世の中ってどこで誰と何が繋がってくるかわかりませんね。
高校以来の友人なのですが、本当に感謝です。
2016年7月中旬。猛暑の日本に帰国。 暑過ぎる。 汗が目に入ってたまに5.0くらいの視力を発揮するくらい暑い。
東海道線と山手線を乗り継ぎ浜松町に到着。
ビルに絡みつく木のオブジェもデビルクラフトの演出かと思いきや、どうやら違う店舗様の所有物の模様。
アメリカ人が設立者とだけあって、店内もアメリカのクラフトビールブルワリーのステッカーやロゴで装飾されております。
アメリカより片道輸送で送られてきたワンウェイケグもDIYされてテーブルに!
エコですね!
ティーシャツも販売しています!!
そしてマイクさん登場!
早速インタビュー!
本日はお時間ありがとうございます!
こちらこそ短い日本の滞在期間の中、寄ってくれてありがとよ!
いえいえ!まずタップンハンドルの数に驚きました!他の店舗にもこんなにたくさんあるんですか?
五反田店にもだいたい同じくらいあるな!大体20前後のタップハンドルにしている。ご存知クラフトビールは鮮度が命だからちゃんとその店舗の客数でしっかり回転するタップ数にしているのさ。
なるほどですね!
タップにするクラフトビールの種類こそ変わるが、ビールのスタイルに関してはなるべく固定させるようにはしている。大体1週間の周期で内容は変わる。東京のお客様の特徴としては「バラエティーを求めている」という点も挙げられる。俺達はスタイルに応じたクラフトビールのベストオファーをすることを心掛けているのさ。
「今日は何があるだろ~」と思いながら来店するのはお客様からしてもワクワクしそうですもんね!シカゴピザとクラフトビールの組み合わせってのも斬新に映ります!
アメリカではすでによく合う組み合わせとして人気があるからな!ほとんどのお客様はクラフトビールと一緒にピザを頼んでくれるよ。カリフォルニア/ベイエリアのバークレーってとこのZACHARY'Sのシカゴピザはうまいぞ!
(写真:右) デビル・ワークス(The Devil Works) Small ¥1,750 Large ¥3,500 ぺパロニ, サラミ, 自家製ソーセージ, マッシュルーム,紫玉ねぎ, ピーマン, ホウレンソウ, フレッシュトマト, オリーヴ(スタッフド&ブラック)
そういえばマイクさんもカリフォルニア出身ですもんね!自分も今サンノゼに住んでます!マイクさん、日本はもう長いんですか?
かれこれ25年になるな。
25年!!自分が3歳の時に来日されたってことですか!
でも不思議な話、まだまだ日本は新鮮に感じる。5年前にこのビジネスを始めたんだが、それまでは英会話を教えていてな。違うビジネスに身を置き始めると周りも全く違うように映るようになる。
その気持ちわかります。私も会社辞めてからと言うもの人生が激動して気が付けばサンノゼに渡っていました。
どこで何があるかわからないよな。AQベボリューションのアルバートと俺は25年前に一緒に日本に来たんだからな。高校の時アメリカでバスケットを一緒にやってた仲だ。
えっ!そうなんすか?!アルバートさん、直接お会いしたことないですがよくお名前お聞きします。今2人ともクラフトビールビジネスにいるって驚きの展開ですね。
そう言えば、Hermitage Brewing(ハミタージ)を輸入してるんだっけか?
思ってます!ご存知なんですか?
*コントラクトブルーイングもやっているってことで名前は聞いたことあるよ。あと*BeerZenでのお前の記事も読ませてもらった。オーナーが日系3世ってことは知らなかったよ。
*コントラクトブルーイング:設備を貸し出して他社ブランドのクラフトビールを醸造すること。ハミタージはカリフォルニアでも有数の委託醸造先。
ありがとうございます!そもそもクラフトビールビジネスを始めようと思ったのはどうしてでしょうか?
オーナーの俺達はアメリカでのホームブルーの経験もあり、ビール造りの知識はもとよりあったのさ。いつか日本でこのビジネスをやろうてともずっと思っていた。英会話の教師としてもキャリアを登りつめた感覚があったからな。
なるほど!やはり皆さん原点はホームブルーなんですね!そのデビルクラフトの強みとはなんでしょうか?
日本に住んではいるがアメリカのクラフトビールの情報へのアプローチがスムーズにできることは大きいかもしれない。なんせ3人共アメリカ人だしな!新しいアイディアや原料などの情報はいち早く入ってくる。日本語に翻訳されていないクラフトビールの情報ソースってのは意外と多い。あとはアメリカでのホームブルーで培った様々なノウハウも武器の1つと言える。アメリカではホームブリューがクラフトビールブームの追い風となっているのは言うまでもない。日本は法律で禁止されているからホームブリューから派生する情報へのアクセスも大きな違いと言えるだろう。なんせアメリカには100万人以上のホームブルワーがいると言われているからな。切磋琢磨するためのMeetup(ミートアップ)だって毎日のように行われている。
なるほど。3人揃えば文殊の知恵って言いますもんね!しかし、アメリカに100万人以上ホームブルワーがいるとは知らなかったです。日本も規制緩和して欲しいですね。酒税法マイクさんはこのクラフトビールブームは今後どういった方向に動いていくとお考えですか?
ジューシー IPA 「Well-crafted Ales Chicago-styled Pizza/おいしいエールとシカゴピザ」
日本に関して言えば飲み手側の楽しみはどんどん増えていくだろうな。造り手側もより様々なスタイルを生み出していくだろう。違った材料やレシピもどんどん開発されてくる。市場面から言えば、クラフトビールを飲んだことがない多くの日本人にそのチャンスが巡ってくるようになる。そして、今までにない味わいと出会い、それを好きになってくれる人も増えるだろう。 大手の動向も興味深い。世界を見れば大手メーカーはクラフトビール会社を買収する傾向が強いが日本は大手がクラフトビールを造り始めている。実に興味深いな。全体的に今後も成長していくことは確かだろう。俺達も造り手として楽しみながら成長していくだけさ!1人でも多くの人にこれからもクラフトビールを飲んでもらえるようベストを尽くすよ!
ありがとうございます!大手の中でもキリンさんなどはクラフトビールに積極的に介入する動きもありますが、確かに海外大手メーカーは買収を進める会社がほとんどですね。なるほど。 最後に海外から来られるかもしれないお客様へのメッセ―ジを一言お願いします!
日本とアメリカのクラフトビールを美味しいピザと一緒に楽しみたいなら是非うちに立ち寄って欲しいな!東京のクラフトビールシーンを覗くって意味でも決して期待は裏切らないつもりだ。日本でもこんなにクラフトビールは盛り上がっているんだってことを知るにもいい機会にもなると思う!ご来店、心からお待ちしてます!
本日はお忙しい中ありがとうございます!本当にシカゴピザと相性抜群でした!また東京に来た時には立ち寄らせて頂きます!
まとめ
日本で出会ったビール好きなアメリカ人3人が立ち上げた東京のブルワリー。ラーメン屋と居酒屋が入居していたビル一棟をDIYで改築し2011年にオープンしたデビルクラフト。2016年7月には3店舗目である五反田店がオープンとその勢いには目を見張るものがある。マイクさんは気さくな方で、日本でクラフトビールを造ることの難しさや面白さを余すことなくお話してくれた。アメリカのブルワーと話すことが多い私だが、日本のブルワーを取材できて本当に興味深かったと思う。アメリカと違い土地の狭い東京でいかに効率良く経営するかなど、日本独自の課題とも多く向き合わなければいけない。 デビルクラフトはワールドビアカップ2016で”Arch Devil Imperial Stout”がイングリッシュスタイル・インペリアルスタウト部門で金賞を獲得するなど今後の世界も視野に入れた展開にも私は注目していきたい。