HERMITAGE BREWING COMPANY
address | 1627 S 7th Street San Jose, CA 95112 |
---|---|
access | Monterey and Phelanバス停下車徒歩6分 |
website | http://hermitagebrewing.com/ |
business hours |
火曜~金曜:4:00pm~9:00pm 土曜:1:00pm~6:00pm 日曜:1:00pm~6:00pm |
※各SNSではここで紹介しきれなかった写真もいっぱいアップしてますので是非チェックしてみて下さい!
アメリカのクラフトビールの最新情報も随時更新しています!
カリフォルニア2件目はこちらハミタージブリュワリー(Hermitage Brewing Company) !
かなり大きいところで工場内も自動化が進んでいる。すでに中国にも輸出しており、ここサンノゼでは親分的存在のハミタージさん。
先に紹介したストライクブリューイングや後に紹介するファイヤーハウスグリル&ブリュワリーもここで修行した職人がビール造りに携わっているという知る人ぞ知る”のれん元”。
当然取材や仕入れ交渉など相手にされないと思っていた矢先、突如鳴り響く電話。
プルルルルッ
もしもし?
クラフトビールに関するブログを書いていて、日本への輸出も考えている眞壁さんのお電話ですか?
はい。すみません、どちら様でしょうか?
My name is Ron… Ron Manabe from Heritage. (訳:ハミタージのロン・マナベです)
!!
すぐにアポイントを取りハミタージブリューイングへ!!
日本人の名前?!マナベだと?!俺の名前がマカベ(眞壁)だからおちょくっているのか?!
日本人がサンノゼでビールを造っている情報など聞いたことがないぞ!
・・・そんなこんなでハミタージブリューイングカンパニーに行ってきました♪
到着してまず感じたことはやはり施設の大きさ。
入口からすでに米軍基地を彷彿させる大きさ。
中にあるトラックも40 feetのコンテナとか余裕で運べるスペック。
タップルームは営業時間外だったのですが特別に、しかもほぼ全種類飲ませて頂きました。
なんといってもシングルホップシリーズで有名なハミタージさん。
(写真: http://hermitagebrewing.com/single-hop-ipa-series)
シングルホップとは1種類のホップしか使わないで作るビールの総称で数多くあるホップの味わいの違いをわかりやすく飲み比べできるクラフトビール好きにはたまらないシリーズなのです。
~シングルホップシリーズ一覧~(全19種)
Citra、Hallertau Blanc、Equinox、07270、Jarrylo、Cascade Type 45、Polaris、Mosaic、Mandarina Bavaria、Belma、Apollo、Chinook、Calypso、Magnum、El Dorado、Simcoe、Galaxy、Sorachi Ace、Ahtanum
こんなにたくさんホップって種類あったんですね!
さっそくマナベさんにお話を聞いてみます!
まずはお時間頂きありがとうございます!聞きたいことが山ほどあるんですが、マナベさんは日本人なんですか?
ははは、順を追って説明しよう。私の家系の歴史から説明しようか。
私の祖父は福岡にルーツのある日系一世で父が二世、つまり私は三世にあたる。
ふむふむ。なんでまたアメリカでクラフトビールをお始めになったんですか?
モントレーベイのにルーツがあってな。1918年から祖父が農家を営んでいた。父が継いだんだが1980年にその父もリタイヤ。
我々子供に農家を継がせようと思ってたらしいが私はその頃東海岸でテクノロジー関連の仕事をしていてな。正直農家の仕事には1ミリも興味はなかった。
しかし、ただ無くなってしまうのも勿体ない話だ。そこで農業に興味深々だった私のおじさんに継いでもらうことにした。
そのおじさんがドイツでブルーパブを初めて見た時に衝撃を受けてな。「ビールビジネスに参入するぞ!」って張り切ったもんだ。
しかし、時は1987年、当時にはクラフトビールの情報はほぼ皆無だった。
私が生まれた年ですねそれ笑
ははは、苦労したなあの頃は。色々なノウハウをカリフォルニア大学のマイケル教授という方に助けてもらいながら教わったもんだ。
なんやかんやでうちはカリフォルニア州ではクラフトビールに着手した第一陣のうちの1社だな。
今では全米に4,500以上あるブルワリーの中の草分役ってすごいですね。しかも、それを日本にルーツがある方がやっていたなんて。
ブログに書いたら日本ではうけるかもしれないな。福岡にルーツのあるハミタージブルワリー!はははっ。
冗談抜きで絶対うけると思いますよ。
ストーリーも大事だからな今のクラフトビール業界では
なるほどですね。あと日本のビールについてはいかがお考えですか?
私は基本的に好きだな。アメリカのラガービールに比べたら断然風味がいい。ただし日本で飲む場合のみな。
え?!こっちで飲むのとは違うんすか?
アメリカで飲むのはフラッシュさが欠けている場合が多い。
日本のクラフトビールに関してはどうですか?
日本のクラフトビールは残念ながら飲んだことがない。でもシカゴのビール学校に通っていた時の生徒の一人が日本人だったな。
帰国してからブルワリー開くのか尋ねたら「規制が厳しすぎて出来ない」って言ってたよ。
1994年以前は規制がすさまじかったですからね。
ちなみ知ってるかも知れないが私たちはビールを受託製造もする。
あっ聞いています!ストライクブリューイングさんもそうなんですよね!
よく知ってるな。かれこれ10社くらいに向けて彼らのビールを造っていた。そのうち、彼らのラベルの知名度が上がり独立していくといった構図さ。
それはぶっちゃけ、、、いいんですか?
当たり前じゃないか。業界内の成功者は多い方がいいに決まっている。
なるほど。日本の美容院業界とは偉い違いですね。彼らは入店時に近場で独立起業しないっていう誓約書にサインするくらいですからね笑
アメリカでは結構頻繁に起こりうることだ。
皆さん懐が深いというかなんというか。いいですねフレンドリーで!
せっかくだから樽で寝かせているビールやうちの工場ラインも見ていくといい。
ありがとうございます!
やはり中もかなり大きい。これは何の機械?って思ったあなた。
今回は動画も撮ってきました♪
色々と本当にありがとうございました!製造ラインをこんな間近で見たのは生まれて初めてです。
色々と参考になって良かったよ。またいつでも遊びに来なさい。
ありがとうございます!家近いんでまた来ます!そして絶対日本に輸出しますんで期待しててください!
まとめ
まさかの日本人との遭遇。しかも名字1文字違いのマナベさん。
日本人が経営しているブルワリーがあったことに流石に驚きを隠せなかった。先代から続く農家からの大きなシフト。
しかも、クラフトビールのノウハウが全くない時代から暗中模索で道を切り開き、ここまで登りつめてきた。
それだけでなく若いビール職人の独立の背中を後押しし続け、業界全体の前進にも大きく寄与してきた。思わず、「マナベおじさん」と呼んでみたくなるような温厚な方であった。
そんなハミタージブルワリーのシングルホップシリーズはホップの種類を対照実験的にテイスティングできる珍しいシリーズ。是非、全19種お試し頂きたい!
その他アメリカのクラフトビールに関するブログも是非読んでみて下さい!
・ブルワリー訪問ブログ in ニューヨーク Vol.3:Big Alice Brewing
・ブルワリー訪問ブログ in ニューヨーク Vol.4:Rockaway Brewing Company