FAULTLINE BREWING COMPANY
address | 1235 Oakmead Pkwy, Sunnyvale, CA 94085 |
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access | Duane and Lawrence駅徒歩5分 |
website | http://www.faultlinebrewing.com/ |
business hours |
月曜~金曜:11:30am~21:30pm 木曜~金曜:14:00pm~21:00pm 土曜:17:00pm~21:30pm |
※各SNSではここで紹介しきれなかった写真もいっぱいアップしてますので是非チェックしてみて下さい!
アメリカのクラフトビールの最新情報も随時更新しています!
カリフォルニア/サニーベールからまたまた個性的なクラフトビールを提供するマイクロブルワリーをご紹介!
「Faultline Brewing Company (フォルトラインブルリューイングカンパニー)」。
1994年に開業以来、変わらぬモット―である、『最高の食事、最高のクラフトビール、最高のサービス』を貫き続けるマイクロブルワリー。
マイクロブルワリーとは名前の通りMicro(マイクロ)、小規模な規模のクラフトビール工房を指します。
1980年代からその言葉は浸透し始め、アメリカでは年間のクラフトビールの生産量が15,000USバレル以下(約1,800,000リットル)のブルワリーをマイクロブルワリーと呼びます。
生産量が少ない分、作り手のこだわりが色濃く反映されるマイクロブルワリーや、更に小さい規模のナノブルワリー。
以前ニューヨークのナノブルワリー「Big Alice Brewery」をブログで紹介しましたが、彼らはハラペーニョ(唐辛子)や、パイナップルでクラフトビールを造っていました。あれは美味かった。
ブルーマスターのPeter Catizone(ピーターさん)に早速お話を聞いてみました!
おはようございます!本日はお忙しい中お時間頂きありがとうございます!
こちらこそありがとよ!
早速ですがピーターさんとクラフトビールの出会いからお話をお聞かせ下さい!
まぁ、あれだな、一番最初の出会いはホームブリューイングになるな。ただ好きでクラフトビールを造っていたよ。
その後、Boulder Creek Breweryというブルーパブでバーテンダーをする機会があってな。そのバーはここみたいに醸造システムがバーの真裏にあったんだ。
初めて見る様々な設備に俺の心は踊ったよ。自分から名乗り出て一週間に2日、ブルーアシスタントとしてのクラフトビール造りの手伝いを買って出たんだ。
確かに最初ブルワリーの醸造設備見た時、私も度肝を抜かれたことを覚えています。何が何の役割をするかさっぱりでしたがあのドキドキワクワクは今でも覚えていますよ。
まさに当時の俺もそんな感情さ。そんなこんなでビールを造っている間に他のブルワー達は辞めちまってな。
気が付けば俺がブルーマスターになって10年くらいクラフトビールを造ってたよ。
ホームブリューイングから一気にブルワーとしての道を駆け登ったんですね!
そういうことになるな。色々なホームブリューイングのグループに所属したりビール造りのセミナーに通ったりしながらクラフトビールの達人と一人でも多く会いノウハウを盗みまくっていたよ。
ひと昔前の話だからネット上に情報だってあまりなかったからな。そしてここ、Faultline Brewing Companyに来てからはかれこれ13年くらいになる。
まさに、匠ですね!私も先週初めてホームブリューイング挑戦しましたが、まぁ難しかったです。笑 今、現在進行形で発酵中ですが出来上がりはどうなることやら・・・。
最初は誰だってそうさ。諦めちゃだめだ。自分の造ったまずいビールを飲むことも勉強の1つ。
・・・はい。もっと勉強します!そんなピーターさんの考える、Faultline Brewing Companyの他との違いを是非教えて下さい!
難しい質問だが強いて答えればヨーロッパの伝統に忠実に従いつつ、イノベーションの姿勢も忘れないクラフトビール造りに取り組んでいるところだな。
イギリス、ドイツ、ベルギーの伝統的製造法については特に勉強した。しかし、決してそのスタイルに縛られているわけではない。たまに全く違ったものだって醸造している。
お客さんの反応も上々だ。ここのマネージャーは結構やりたい放題やらせてくれるところも強みの一つかもしれないな。
今では13年になりますが、やっぱり最初の就任時は色々な摩擦や葛藤があったんですか?よく聞く話ではありますが。
多少はな。しかし、俺の前にいたブルワーに店側も100%満足していなかった背景もあって俺はやりたい放題やらせてもらった方かもな。
ここだけの話、就任時に最初に渡されたクラフトビールのレシピですらまともに従わなかった。まぁ結局上手くいってるんだからそれでいいんだよ。
(・・・この人、やんちゃ過ぎる)ちなみにどのくらい年間製造されているんですかここ?
その年にもよるが年間800~900バレルかな(94,000~105,000リットル)。
アメリカのブルーパブの製造量の統計からみると平均値だ。この辺りのIT関係で働く客層がほとんどだがみんなたくさん飲んでくれているよ。
確かに立地も繁華街の中心ってわけでもないのにかなりお客さんがいらっしゃいますね!アメリカのクラフトビールの人気を色濃く映し出しているようにも見えます。
ピーターさんはこのクラフトビールのムーブメントはどのような方向に展開していくとお考えですか?
難しい質問だ。俺の知る限りではナノレベルのクラフトビールブルワリーが最近は新たに多く生まれているように思える。
実は俺はそれを頼もしく見ていてな。彼等には恐れずに何にでも挑戦してもらいたいと切に願っている。今では昔と違い文字通りどんなクラフトビール造りにも挑戦できる。
ホップを使わずハーブだけで整えるクラフトビールだって出てきているくらいだ。つまり、アメリカは今までビール造りの色々な可能性を全力で模索してきた。
そして後どれほどの伸び白が残ってるかは誰にもわからない。自分の持つ情熱に忠実に従い、挑戦し続けるとこだけが生き残るじゃないかな。
なるほど。何でもできる環境だからこそ自分の長所をしっかりと際立たせないと埋もれてしまうってわけですね。
説得力、ありすぎです。もう一つ、日本のクラフトビールは飲んだことありますか?
寿司を食べる時たまに日本のビールは飲むくらいだな。アサヒ、サッポロくらいしか正直飲んだことはない。でも最近は寿司に行くと日本酒を飲むようになったぜ。相性抜群だよなアレ。
寿司には日本酒派の方でしたか!最後に20年以上クラフトビールを造ってきたピーターさんにお聞きしたいのですが、ビールを知る一番の方法って何だと思いますか?
間違いなくホームブリューイングだな。しかし、自分一人で悶々と造っていてはダメだ。必ず自分より経験の長い誰かと一緒にビールを造ることだ。
クラフトビール造りでは誰もがこだわりを持っているもんだ。それを自分の目で見て理解し、取捨選択しながら盗む作業が上手いクラフトビールに近づく一番の近道だ。俺が保証するよ。
ありがとうございます!業界の大大大先輩の意見としてしかと胸に刻みつけました。ホームブリューイングこれからも頑張ります!今日はお時間頂きありがとうございました!
まとめ
クラフトビール造りに携わること23年以上のピーターさん。
ピーターさんの造るヨーロッパスタイルの伝統クラフトビールはたまに旅行や出張がてらに来店するドイツやイギリス出身のビール通の客ですら必ず唸らせると言う。
インターネット上でホームブリューイングの情報がない時代から上級者の技術を盗むことによって登りつめたそのクラフトビールはまさに汗と苦労の結晶。
お店のモット―にある”最高のビール”は正に最高のブルワーによって造りだされていた。テイスティングセットを注文すると、何と10種類もトライできます。
カスクエールなどをはじめ、本格的なヨーロッパのスタイルからアメリカンなIPAまで幅広くお楽しみ下さい!
その他アメリカのクラフトビールに関するブログも是非読んでみて下さい!