
ショーン・エリス講師
本研修ではアメリカ・シリコンバレーでGoogleおよびAppleのマネージャー職を経て、Shaka Breweryを創業したショーン・エリス氏を講師として招きます。1988年からのホームブルーイング歴に加え、現地で3.5BBLのナノブルワリーを運営していた経験を持ち、日本の小規模醸造にも通じた実践的な知識と視点を提供してくれます。ショーン氏は日本語にも堪能で、ビールの化学や醸造理論など座学的内容をわかりやすく解説できるほか、仕込み中も「なぜこの工程が必要か」「効率的に行う方法は何か」など丁寧に指導します。オフフレーバー講義では、Ciceroneプログラムで採用されるAroxa社のキットを使い、具体的かつ明快に解説します。アメリカと日本のクラフトビール現場を熟知した講師による本研修は、座学と実技が融合した内容で、初心者から経験者まで学びを得られる機会です。
缶の巻き締め・充填
クラフト缶充填機老舗メーカーWild Goose Filling社の正式代理店を務めるカウボーイクラフトが、50台以上の納入実績を誇る同社製の缶充填機「Gosling」を使った巻締め・充填研修を行います。実際の現場で蓄積してきたノウハウをもとに、二重巻締めの基本構造から調整ポイント、良否判定の基準まで、初めての方にも分かりやすく解説します。また、巻締め測定器や水充填による実機トレーニングも取り入れ、より実践的な学びが得られる構成となっています。Goslingの操作だけでなく、充填中の酸素管理やリンサー・供給設備との連携についても触れ、小規模醸造環境における再現性の高い缶詰工程の確立を目指します。理論だけでなく現場で本当に役立つ知識と感覚を得られる、実務直結型の内容です。
選べる3つのコース

オフフレーバー研修+受賞ビール試飲
味で学ぶ、ビールの世界
梅コースは、醸造設備を触る前に「味覚」からクラフトビールを深く知ることにフォーカスした入門編です。本コースではまず、Ciceroneプログラムでも採用されているAroxa社のフレーバーキットを使用し、ビールに現れる代表的な「オフフレーバー(劣化・汚染などによる不快な味)」を体験。原因や予防法なども学びながら、品質の目利き力を育てます。さらに、講師が選定したアメリカのビールアワード受賞銘柄を中心に、厳選ビールをテイスティングし、スタイルごとの特徴や設計意図をディスカッション形式で掘り下げていきます。「良い味/悪い味」を五感で学ぶことで、ビールづくりの基礎に必要な感覚をしっかりと養えるコースです。
梅コースの内容+少量仕込体験
味わい仕込み、両方から学ぶ
竹コースは、「味覚」と「実践」の両面からビールを深く理解するスタンダードなコースです。梅コースの内容(オフフレーバー講座+アメリカのアワード受賞ビール品評会)に加え、実際にBrewZilla 35Lを使った少量仕込みを行います。仕込み体験では、温度制御・糖化・ホップ添加・冷却など、醸造工程の基礎を実際の操作を通して学びます。「なぜこの工程が必要なのか」「どのように味に影響するのか」といった、理論と実技をつなぐ説明も丁寧に行います。味わいの分析と実際のビールづくりを両方体験することで、クラフトビールの構造が一気に立体的に理解できる構成です。


プロ仕込みで学ぶ実践型研修
実機で磨く、プロの技術
松コース最大の特長は、ブルーハウスを使用し、本番さながらの仕込み体験ができる点です。小規模ブルワリーで実際に使われる設備を動かし、温度管理・ポンプ操作・配管の流れ・ホースの扱い・動線設計・衛生管理といった、現場で欠かせない要素を五感で体感できます。「なぜこの操作が必要なのか」「どこで品質に差が出るのか」といった視点も共有され、単なる作業ではなく、再現性と理論に裏打ちされた醸造技術として学ぶことができます。BrewZillaなどの小型機器では見えにくい「設備が変わると何が変わるか」を実感できる貴重な機会です。醸造現場をリアルに体験したい方や、開業前に一度プロ仕様の設備に触れたい方に最適な実践型研修です。

Cowboy Craft Brewing
